取扱中物件 / 再生・施工実績

【再生・施工】昭和の集合住宅を令和スタイルへ

高度経済成長時のマンモス団地を令和スタイルへ


弊社では相続物件や相続対策などの物件を取り扱う事が多いのですが、この物件は相続対策でした。

相続対策というと資産を沢山保有している富裕層が相続税の対策として不動産を売却し、新たな不動産を買うような資産の組み換えなどが有ります。

でもそれはやはり一握りの方が考えなければいけない事で多くの人は気にする必要も有りません。


ではこの物件はどんな相続対策が有ったかというと、所有者が高齢で施設に入ることになりその資金が必要になりました。

かつて日本は高度経済成長した時期があり、地方から仕事を求めて沢山の人が首都圏へ流入してきました。

すると住宅不足という社会問題が発生し、行政は団地という集合住宅を郊外に沢山建てはじめその問題を解決するようにしました。

時は流れ高度経済成長期にそのような団地に住まわれた方は高齢となり、併せて住宅も古くなってしまいました。

子供たちは既に独立しご夫婦、または単身という世帯が増えています。高齢になっても元気であれば良いのですが、階段の上り下りひとつとっても大変になり施設への入所を決めた所有者さんがその資金調達という目的で売却となりました。この対策実はとても重要でまだ不動産を売却できる意思能力があれば良いのですが、そうでない場合成年被後見制度を利用する必要が有り時間や余計なお金が掛かってしまい売りたくても売れない状況になり得ます。


そのような背景の物件でしたが、初めに完全にスケルトン化させて一から物件を造り直しました。

そして他の棟でもリフォーム物件は出ているのですがキッチンをカウンター式に仕上げている物件はどこにも無かった為、カウンターキッチンのLDKと繋がったお部屋をリビングの延長としても使えるようにリノベーションしました。

キッチンをカウンター化させることは、簡単なようで給排水、ガスの配管取り回し、換気扇の排気ルート等思っている以上に難しく費用も掛かりました。

でもそのような物件を探していたお客様にはとても気に入っていただくことができ、昭和の象徴である集合住宅の新たな可能性を見つけることができました。